「ワクチンや健診で病院に行ってコロナうつされたら心配で…」
というご心配、分かります。
小児科では、受診控えによる定期受診や健診、ワクチンの延期や忘れが問題になっており、ワクチンの接種率が下がっています。
実は当院では去年の春や冬のコロナ流行時期でも乳児健診やワクチンを受けに来る方の数は大きく減らなかったので、本当に遅らせてしまう人はほとんどいないんじゃないかな…と個人的には感じていました。
しかし、ワクチンの接種率低下を示すデータが出てきましたのでご紹介いたします。
肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチンの接種率が10%以上下がり、
BCGワクチンの接種率が30%前後大きく落ち込んでいます。
出典:
MRワクチンはなんと30%前後
おたふくかぜワクチンは20%前後落ち込んでいます。
出典:
このままいくと…
- 肺炎球菌による髄膜炎や肺炎の増加
- ロタウイルス流行による重症の脱水の増加(昔は冬に保育園で流行して休園になったりしてました)
- 結核による小児の重症結核や後遺症
- 麻疹増加による入院例の増加 (麻疹は感染力を示す再生産数がコロナの約6倍、インフルエンザの約10倍なので、1例発生すると接触者の追跡のためにコロナウイルス以上の労力がかかります)
という感じで、小児の医療が10~20年前の状況に後退してしまう可能性もあるのでは…
と一瞬、思ってしまいました。
当院ではワクチンを以下の3つの時間帯で受けることが可能です。
とくに土曜日の午前にもワクチンが受けられますのでご利用ください。
1.月、火、木、金の14:30~
2.土曜の9:00~9:30
この2つは当院でワクチンと乳児健診【のみ】を行っている時間帯です。この時間は一般診察は行っていません。ネットで予約が取れますのでご利用ください。
3.一般診療の時間
一般診療の合間に受診していただいてワクチン・乳児健診を受けることも可能です。
当院では
ご予約は電話でお願いいたします。
ワクチンの接種率についてさらに詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
(NPO法人VPDを知って子供を守ろうの会のニュースレター)