市内の一部の保育園でRSウイルスの流行が見られているようです。
全国のRSウイルス患者さんのデータでは、例年秋から冬(折れ線グラフの右半分)にあるはずの感染のピークが今、来ていることが分かります。今後の動向も、例年とは異なるかもしれません。
県内のデータでも、同様に例年になく流行していることが分かります。
2~3歳くらいのお子さんですと一般的な上気道炎と区別がつかないくらい軽症で治癒していきますが、乳児(1歳未満のお子さん)とくに6か月未満のお子さんが感染すると、急性細気管支炎という状態にになることがあります。
急性細気管支炎は気管支喘息の発作に似て、気管の末梢が細くなるため、数日にわたって強い咳込み、喘鳴(呼吸の時にゼーゼーする状態)が見られます。1週間前後で改善しますが、咳き込みや呼吸の苦しさで哺乳量が落ち込んだり、十分に睡眠がとれない場合、酸素が必要な場合などは入院が必要になることがあります。
当院では問診や診察所見に応じて、綿棒で鼻汁を取って行う迅速検査も行って診断を行っています。
ウイルスと聞くとついコロナを思い浮かべてしまうかも知れませんが、RSウイルスは他の風邪のウイルスと同様に何十年も前から存在していました。お父さんお母さんも、きっと子供の頃かかったことがあると思いますよ。慌てず、自分のお子さんの様子に応じて対処してあげて大丈夫ですよ〜。
こちらのホームページは医療監修が比較的しっかりした内容でしたので、お時間あればご覧ください。2~3分で読める読みやすい内容です。
↓
【動画】知ってなっ得!感染症の予防 発熱をともなう感染症 ~RSウイルス感染症~
当院での感染症対応としては