耳鼻科学会から、鼻アレルギーの新しいガイドラインが出ています。
『2020年版 鼻アレルギー診療ガイドライン』です。
個人的に特に気になったのは、花粉症の有病率が増えていることです。
(有病率=ある時点で、ある集団のうち患者さんが何割くらいを閉めているかの数値です。ここでは、患者さんの数と同じ意味です)
スギ花粉症全体で、この20年で16%から38.8%まで増えています。
小児についても、下のグラフの四角で示したようにこの20年で
5~9歳では7.5%から30.1%と大幅増加 (約4倍)
0~4歳でも1.7%から3.8%と微増 (約2倍)
になっています。
理由は、スギ花粉の飛散量が増えつつあるため、とガイドラインでは説明されていました。
実際に外来での印象でも、ここ5年くらいのうちに幼稚園生くらいの花粉症の子を診療する機会が増えたように感じます。
当院でも内服薬(抗アレルギー薬)だけでなく、点鼻薬、点眼薬の処方も可能です。
鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどがあって…
- 長引く(2週間以上)
- 家族にアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎など)がいる
などの症状があれば、ご相談ください。
Web問診票に「花粉症ではないか気になる」など書いてくださっても大丈夫です。