便秘で通ってらっしゃるお子さんのご家族から
うんちは柔らかくなったんですけど、トイレトレーニングが進まないんです…
トイレに行くより遊ぶ方が優先みたいで、行かないうちにうんちが固くなっちゃうんです…
というご相談があります。
実際、トイレで排便することよりも遊ぶことの方が優先!という子がかなり多いと感じます。
また、便秘でうんちを出すときに痛い経験をした子は、排便にネガティブなイメージがついており、排便自体をいやがる傾向があります。
そんなときにお子さんのモチベーションを上げるためには、ご褒美シールも有効な方法です。
また、ご褒美シールはご家庭でのお手伝いや日々のルーチン(自分で着替える、切り替えて学習する、など)の動機付けにも有効です。
便秘症に関しては、小児の便秘症ガイドラインでご褒美は「有効である可能性がある」という位置づけになっています。またADHDなど発達障害の行動療法の補助としてもご褒美の有用とされています。
単純に「ご褒美をあげるだけ」なんですが、専門用語ではトークンエコノミー法(token economy:token=しるし、economy=通貨)なんてかっこよさげな名前がついています。
今日は100円ショップなどでできるお勧めのご褒美をお伝えします。
用意するもの
台紙
カレンダーかご褒美シール台紙を用意します。
ご褒美シールの台紙を無料ダウンロードできるHPもあります。
ぬりえランド http://kids-nurie.com/cat63/
ご褒美シール
100円ショップなどで子供と一緒に好きなシールを選びます。
一緒に選ぶのはポイントだと思いますよ。
定番の丸シールは、「カラーラベル」とか「マイタックラベル」と検索する出てきます。
使い方
オススメは、ご褒美シールが一定数貯まったら…
- キラキラの特別シールをもらえる
- 特別なおやつがもらえる(例:ピノ1個)
など、「一定数がんばったら特別なご褒美がもらえる」というルールです。
例
丸シールにちょっと絵をかいて、こんな風に活用している方もいらっしゃいます。便秘の子のカレンダーです。うんち君の絵、可愛いですね~。
こちらはうちの子(6歳)の頑張りカードです。レゴなどのブロックが大好きなので、一定数たまるとパーツをもらえる、というルールになっています。
ポイント
シールがもらえる基準は親の理想とする状態より「ずっと低く」設定するのがポイントです。
例えば、トイレトレーニングなら、うんちが出なかったとしても、「トイレに行った方がいいよ」という親のアドバイスに従えた時や、自発的に「出そうだからトイレに行く」と言ってトイレに座ったら、シールをあげていいんです。
お子さんのタイプによりますが、1~2日に1回以上はシールがもらえるような設定にしておいた方が続きやすいですね。3~4日に1回しかもらえないと、お互いにシールの存在を忘れてしまったりします。
良かったら試してみてください!。