今日は子供と大人の手荒れ(湿疹、ささくれ)についてです。
小児科なのに手の湿疹…?
と思われるかもしれませんが最近、案外多いのがお子さんの手の湿疹です。
お子さんたちにも手洗い・消毒の習慣が浸透している影響かな、と思います。3歳くらいでもちゃんと手洗い、消毒習慣がついている子もいるようです。2歳くらいまでは指しゃぶりで指の湿疹が消えないこともよくあります。
大人では、水仕事が多いお母さんや、介護・医療関連のお仕事をされているお母さんでは手の湿疹で受診される方がいます。アトピー性皮膚炎のように複数の湿疹の一部の症状の方もいれば、手だけがひどい、という方もいらっしゃいます。
私たちも手洗い、消毒は常に行っているので、手の症状は悩みの種です。
手の湿疹ってかゆいですよね~。ささくれは消毒すると痛い!。
子ども、大人に共通の対策としてはやはり、頻繁に保湿をすることが重要です。
手湿疹について、2018年に日本皮膚科学会からガイドラインが出ています。
基本的な治療としては以下の3点です。
- 刺激因子を避ける
- 保湿剤と、グローブを用いたスキンケア
- 炎症を伴う場合はステロイド外用(4週間以内に効果判定)
個人的には、グローブをこまめに使うのが大切かな、と感じています。
私(副院長)はPC操作が多いせいか、ささくれと指先の乾燥が目立っていました。サカムケアなどの市販の液体創膏などを試してみましたが、すぐ取れてしまい効果もイマイチなのが悩みでした。
そこでガイドラインを見て、グローブを買い、少しの時間でもすぐ保湿することを試しました。具体的には夜だけではなく、車を運転する、PCでメールや資料を作る、などほんの15分くらいの時間でも、1日3回くらい保湿剤をぬってグローブをつけるようにしました。グローブは3枚買ったので洗濯して使いまわしています。
結果は…乾燥はごくわずかに残りますが、かなり改善!
ささくれは全くなくなりました。
保湿は何度も行うのが大切なのかな、と感じました。
手の湿疹についても当院で診療しています。大人の方への診察・処方も可能ですのでお気軽にご相談くださいね。刺激因子は手洗い・消毒だけとは限りませんので、詳しくお話しを聞かせてください。Web問診票もご活用下さい。