今回は画像から!
小児外科学会のHPより(画像をクリックすると学会のページに飛びます)
これなんですか!?
というお問い合わせがよくあります。
一番多いのは、便秘で受診するときにご相談いただき、見ると写真のような肛門の突起が見られるケースです。
一方でご家族もご本人も便秘とは思っていないケースでも、「これなんですか?」ご相談いただくことが良くあります。
そんなときに
- 排便回数
- 硬さ
- 排便時の本人の苦しみ具合
などを聞いていくと…実は便秘だった!(=排便を嫌がったり、苦しんだりしている)ということが良くあります。
この肛門の突起物の名前は
- スキンタグ skin tag
- 見張りイボ sentinel tag
などと呼ばれています。
出来るメカニズムとしては
大きな、または硬い便で肛門が強く押し広げられる→わずかに肛門が切れる→治る→また切れる→治る
を繰り返すうちにテンションがかかる部分の皮膚が伸びて突起が出来る、と言われています。
確かに、便秘の治療を始めるといつの間にか(印象としては3~6か月くらいのうちに)小さくなって消えてしまうことがほとんどです。
実は便秘だった!というケースは他にも良くあります。
小児の便秘症の定義は小児の便秘症ガイドラインでは国際的な分類であるromaⅢに則って以下のようになっています。
ただし、これを満たさないと便秘ではない、という意味では決してありません。
実際は、排便するときに苦しんでいる様子があるのであれば便秘になっている、もしくはなりかけている、ととらえた方がよいでしょう。
便秘の悪循環が回り続けてしまう前に、是非ご相談ください。
詳しくは当院の疾患情報のページもご覧ください。