茨城県土浦市桜町の小児科

ブログ

お盆期間中に発熱したら…?

お盆が近づいてきましたね。コロナウイルスの流行は東京や茨城では低下傾向ですが、全国的にはまだ増えている県もあり、トータルではまだピークの状態が続いています。

 

こんな時にお子さんが、親御さん自身が発熱したら…

しかもお盆期間中で医療機関がやっていないとき、どうしたらよいか?

 

以下の3つに分けてご案内したいと思います。

1.土浦市内でお盆期間中に診療している医療機関

2.コロナウイルスに感染した時の経過(当院での経験から)

3.コロナウイルスの検査は急いで受けなきゃダメ?

 

1.土浦市内でお盆期間中に診療している医療機関

13日(土)は市内のおおつ野こどもクリニックさん、ひろたこどもクリニックさんなどが午前中診療しています(各医院のHPより)。午後は19~22時ですが、休日緊急診療所が診療しています。

 

14日(日)、15日(月)の当番医は土浦市のHPに載っています。

https://www.city.tsuchiura.lg.jp/page/page000125.html#h_626646019381631238806160

 

2.コロナウイルスに感染した時の経過(当院での経験から)

当院でも多数のお子さん、親御さんで新型コロナにかかった方の経過を見せていただきました。データをとったわけではありませんが、大まかな印象としては、現在の新型コロナの経過は以下のような様子でした。

 

0~2歳未満

これくらいの年齢の小さいお子さんは風邪くらいの軽症な方が多い印象です。8度台など、高熱ではない発熱と、普通の風邪と見分けがつかない程度の軽い咳、鼻水、のどの痛みがあります。熱は1~2日くらいで下がる印象です。

 

3歳~6歳ごろ

両者の中間くらいの印象です。

 

小学生~成人(40歳代後半くらいの子育て世代)

「インフルエンザになったときみたい…」と多くの患者さんがおっしゃっています。つまり、39度前後の高熱に加えて全身症状(頭痛、関節痛、倦怠感)が丸2日ほど続いてグッタリし、3~4日目からまる1日くらいかけて平熱になります。

 

熱が高い時期は強めののどの痛みを訴える方が多いです。

 

熱が下がると咳が出ますが、呼吸自体が苦しくなったり、まったく眠れないくらいのひどい咳の人はほとんどいません。第6波、第7波で当院で診断したコロナ患者さんで、その場ですぐに入院が必要になるような重症患者さんはいませんでした。

 

3.コロナウイルスの検査は急いで受けなきゃダメ?

抗原検査は発症してから1週間から10日くらい、PCR検査は2週間してからでも陽性に出るケースがあります。とくに抗原検査は、発症当日だと陰性が多く、1~2日後に再検査で陽性になるケースがあります。PCRは早いうちから陽性になる印象ですが、やはり症状がまだ軽く、早すぎると陰性になるケースがよくあります。

 

慌てて検査を受けるために医療機関に急ぐよりは、水分補給や市販の解熱鎮痛薬などを使って1~2日様子を見てからでも遅くはありません。

 

一番気になる隔離期間は、発症した人の隔離期間の起点日は「何らかの症状が出現した日」なので、検査をいつ受けたかは関係ありません。

 

最後に

コロナにかからないのが一番ですが、第5波までとは異なり、医学的にも社会的にも「絶対にかかっていはいけない病気」ではなくなっていると思います。

コロナは隔離期間が長い(=感染性がインフルなどより長く続く)ため、生活上の不自由さが目立つ感染症ですが、この記事も参考にしていただき、落ち着いてご対応いただければ幸いです。